長野県、特に諏訪・茅野エリアへの移住や、実家の相続を考える際、「広い庭のある暮らし」は大きな魅力です。
家庭菜園、バーベキュー、子供やペットの遊び場……。
夢は膨らみますが、実際にその庭を「維持」していくとなると、都会暮らしでは想像もつかないほどの手間とコストがかかります。
今回は、地元目線で庭付き一戸建ての「リアル」をお伝えします。
1. 諏訪エリアの夏の風物詩は「草刈り」
広い庭を持つということは、すなわち「雑草との戦い」を受け入れることと同義です。
- 頻度と労働: 5月から9月にかけて、雑草は驚くべきスピードで成長します。
- 最低でも月に1〜2回、広さによっては数日がかりで草刈り機(刈払機)を回す必要があります。
- コストとリスク: 草刈り機の購入費、燃料代、そして真夏の炎天下での作業は熱中症のリスクや、飛び石による事故のリスクと隣り合わせです。
2. 庭木の剪定と、ご近所付き合い
庭に植えられた樹木は、季節の彩りを与えてくれますが、放置すれば隣家へ枝が伸び、落葉が排水溝を詰まらせる原因になります。
- 剪定の費用: 自分でできない高所の枝や、美観を保つための剪定をプロ(植木屋)に依頼すると、一回で数万円〜十数万円の費用がかかります。
- 落ち葉の処理: 秋から冬にかけて大量に発生する落ち葉の掃除と処分は、毎日の日課になります。
3. 意外なコスト、「砂利」と「防草シート」
「草刈りが大変だから、砂利を敷けばいい」と考える方も多いですが、これもタダではありません。
- 初期費用: 広い庭に防草シートを敷き詰め、その上に砂利を厚く敷く工事を業者に頼むと、数十万円〜100万円単位の費用がかかります。
- メンテナンス: 数年経てばシートの間から草が生え、砂利が土に埋もれていくため、定期的な補充や敷き直しが必要です。
4. 手に負えなくなった庭が招くトラブル
管理が行き届かなくなった庭は、単に見栄えが悪いだけでなく、深刻な問題を引き起こします。
- 害虫・害獣の発生: 茂った草むらは、ハチ、蚊、そしてハクビシンやシカなどの害獣の住処になります。
- 近隣クレーム: 枝の越境や、防犯上の懸念から、近隣住民とのトラブルに発展し、最悪の場合、自治体から指導が入ることもあります。
5. 「身の丈に合った庭」という視点
これから家を建てる、あるいは購入する場合、本当に自分たちが管理できる庭の広さはどれくらいか、冷静に見極めることが重要です。
- 相続した場合: 相続した実家の庭が広すぎて管理できない場合は、手に負えなくなる前に、庭の一部を分筆して売却する、あるいは敷地全体を売却してコンパクトな住まいに住み替える、といった早めの決断が求められます。
まとめ
「庭付き一戸建て」は、豊かな暮らしの象徴である一方で、終わりのない「維持管理」という責任が伴います。
諏訪エリアで庭を持つなら、その手間とコストまで含めて「愛せるか」を、事前によく検討しましょう。
もし、今の庭が負担になっていると感じたら、それは「住まい方の見直し」のサインかもしれません。
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